こんにちは、と~るです!
「アウトドアショップってこわい。。」
これは以前にお店で働いているときにお客さんに言われた言葉です。
いろいろ聞いてみると、わからないことがわからないのに色々と質問されて何か買わされるんじゃないか・・そんなことを言っていました。
そして山のお店が怖い理由のひとつに山の服ってよくわからないてのもあります。フードがついてて、チャックがついてて同じような形に見える。
これって一体何なのーーーー?(笑)
・・ということでそんな方々の手助けになればなーーと今日はちょっとお勉強(笑)
ちょっとだけ知識があれば色々と質問できたりするかもね。
目次
品質表示を見て、これはどんな機能を持っているか、ざっくり知ろう!
です。
たとえば、これ。フードがついててチャックがついてて・・。よくある雰囲気の山の服。
このフリースの品質表示を見ると・・・
ポリエステル57%
ナイロン33%
ポリウレタン10%
とあります。織り方や素材の使い方で生地というのは変わってきますがその糸の特性をざっくりでもいいので知ってるとどんな機能なのかある程度予想はついたりします。
たとえば・・
ポリエステル
●しわになりにくく型崩れしにくい。
●強くて丈夫。
●速乾性、乾きが早い。
●吸湿性が少ない。
●静電気が起きやすい。
↑
速乾性なのでアウトドアウェアには一番使われている素材ですね。
ナイロン
●非常に強い
●弾力に富む。
●織物にしてもシワになりにくい。
●薬品・カビ・害虫に強い。
●吸湿性が少ない。
●静電気を発生しやすい。
●日光やガスにより黄変する。
●熱に弱い
↑
非常に強く、軽く、吸湿性がないのでレインウェアやウインドブレーカーなどに使われますね。
今回のようにフリースに混紡すると生地が強くなります。
ポリウレタン
●伸縮性が大きい強くて丈夫。
●摩擦に弱い。
●風合が変化しやすい。
●紫外線の影響で黄変することがある。
↑
アウトドアウェアでは動きやすさを求めるためにストレッチ素材が多いですがそれを担っているのがこのポリウレタン。スパンデックスとかエラスティンとも呼ばれます。
・・・とするとこのフリースは速乾性でとっても強くてストレッチがある。と予想できるんですよね。
次はこれ。迷彩柄のかわいいパンツです。
この品質表示を見てみると。。。
ポリエステル73%
コットン25%
ポリウレタン2%
とあります。
ポリエステルとポリウレタンはやりましたね。今後もよく出てきますよ!覚えてくださいね。
コットン
●肌触りがよく涼しい。
●吸水性に富み、熱に強くて丈夫。
●染色性や発色性に優れている。
●縮みやすい。
●シワになりやすい長時間日光にあたると黄変しやすい。
基本的に山のウェアではコットン(綿)はNGです。それは汗を吸ってしまい乾きが遅いから。濡れているウェアをずっと着ていると体温がどんどん取られてしまい低体温症などのリスクも高まります。ということでコットンはNGなんです。ただ、行く場所やコットンの配合の具合でしたら行ける場合もあります。
例えばこれで言うとコットンは25%ですよね。この配合率は重さからなるものなのでポリエステルはとっても軽くコットンは重いので割合的にはコットンはほんのちょっとということになります。
そして個人的に好きな素材がウールです。
ウール
●繊維の太さが平均して細い規則正しい縮れ(クリンプ)が数多くある。
●保温効果が高く伸縮性に優れ、弾力性がある。
●水をはじきやすく、湿気をよく吸収する。
●シワになりにくく、型崩れしにくい。
●虫がつきやすく毛玉ができやすい。
●縮みやすい。
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体温調整が上手で夏涼しく、冬暖かい。あとは自然の抗菌消臭効果もありますね。虫食いや毛玉ができやすくデリケートなのは弱点ですね。
メリノウールについて詳しくはこちらも参考に・・
というように品質表示を見るとある程度その服がどんな機能をもっているかを予想することができます。今日紹介した素材はアウトドアウェアによく使われるものですので覚えておいて損はないと思いますよーー。
そのポリエステルとポリウレタン、ナイロンを配合すると生地としての「ポーラテックパワーストレッチプロ」という生地素材になりますが、またそれは別のお話です。
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