
さてさて、年末でちょっとバタバタ。。今年もラストスパートですね。お仕事は明日で仕事納めの方が多いのかな?年末年始は家で特番をみたり、帰省したり、雪山やスキーに行く方もいますねーー。逆に家でゆっくり過ごそう・・って方は普段読めないような読書なんてのはどうでしょう?
山岳小説で山に行った感じになるのもいいかもしれないですね?
こんばんは、とーるです!こちらは槍ヶ岳に行った時のもの。山岳小説、山女日記の舞台のひとつ。
湊かなえ著「山女日記」
シンプルにまた山に行きたくなる。。そんな小説。
みなさん、読んだことあります?湊かなえさんの「山女日記」。湊かなえさんといえば「告白」に代表されるようなちょっとドロッとしたものが多いですが、この山女日記はちょっと雰囲気が違います。
実際に湊かなえさんが登ったことのある山を舞台にしています。8つの山域が出てきますがそれぞれの山ごとにそれぞれの女性の主人公が登場します。
妙高山、火打山、槍ヶ岳、利尻岳、白馬岳、金時山、トンガリロ、そして最後はカラフェスです。
行ったことのある人なら読み進めているうちにその情景を思い出したりします。描写もとっても細かいのでそこにいるような雰囲気になったりね。そこに行ったことのない人でもやっぱり景色が浮かんできます。。
で、この小説の面白いのは山に登りながらも色々と想いをめぐらす心理描写だったりします。それぞれの女性主人公たちが抱える思いや悩みや葛藤。。そんなことを頭に浮かべながら山を登ったりしている・・。実際の山での情景が描かれていると思えば、頭の中で思っていることが色々と綴られていったり。。
そして山を通じてそれらが晴れやかになったり希望に変わったり。。。とても気持ちのいい小説です。
でね、興味深いことに、それぞれの山でそれぞれの女性の主人公が出てくるけど、実は色々つながっていたり、伏線もあって面白いんですよね。だからね、何度も読みたい小説です。あそこの山で登場したあの人と、こっちの山でちょこっと出てきたその人がこうつながってる・・。みたいなね。
ここは白馬岳。ここも小説の舞台のひとつ。。。
山のことも色々と出てくるし、心もポッと温かくなる小説です。よろしければいかがでしょうか?